触手病棟[-666-] 感想

触手病棟[-666-]

総評 80/100(優)

触手系スカトロものの傑作。自分の排泄物に姦され、快楽を感じてしまうヒロインを描く(排泄物といっても、それは糞に似た形状をした触手なので、スカトロが駄目な方でもギリギリ受け入れられる……かもしれない)。

本作品は、シナリオもグラフィックも声優もBGMも、全てにおいて(同人としては)クオリティが高い。エロアニメは少し余計だったかもしれないが、問題なく使える。触手やスカトロものが好きなら、取りあえず押さえておきたい作品だ。

シナリオ 25/30点

『触手病棟[-666-]』は言うまでもなく短編だが、物語は良く練られている。一つのエロシーンが終わるたびに、ヒロインの心情の変化や新展開があって、退屈しない。しかもそれが次のエロシーンを導くための伏線だったりするから、本当にこの作品は使えるし、面白いし、素晴らしいと思う。

物語について

物語は、ヒロイン(真波)視点で進行する。序盤からいきなり、真波は排泄物(触手)に姦される。彼女は自分の腸内から生み出されたそれらの触手を嫌っているが、快楽には逆らえない。

快感と嫌悪感――その葛藤ゆえに、真波の心は苦しめられていく。そしてそんな彼女の内心や”される”行為を、秀逸な一人称テキストが時には客観的に、時には直情的に描いていく。

物語が少し進むと、次々と明かされていく真波の現状に関する事実。それらは真波にとって絶望的なものばかりだが、しかし彼女の人格は辛うじて壊れずにいる……。

一体、彼女はどうなってしまうのか? 他の凌辱ものでは滅多に味わえない、惹き込まれる物語展開。最後まで興味をもって読み進められる本作品のシナリオは、とても良かった。

エロについて

エロはアナルや尿道責めなどが中心。実際、エロテキストには、膣の快楽以外に関する記述が多い。ヒロインの心理描写がとても上手くて、「気持ち悪くて嫌だけど、でも感じちゃう!」といった感じのエロを楽しめる。

選択肢について

選択肢などはない。ひたすらクリックして読み進める形式である。

グラフィック 20/30点

基本CG枚数は17枚、エロシーンは11本。モザイク修正は薄いが、アナルも修正されている。

エロアニメは、同人にしては滑らかなほうだが、少しぎこちないかも。キャラクターや背景はアニメ調なのに、触手だけ3Dというのは好みが分かれそう。

音楽・声優 20/20点

BGMはクオリティが高く、作品の雰囲気に良く合っている。声優さんの演技に不満はない。

声優 分倍河原シホ

システム 15/20点

クイックセーブ有、ウィンドウ透過度の調整可能。基本システムはとても使いやすい。

不満点は、複数のエロシーンを一つの回想枠に収めている場合が多いこと。分けるべきところはちゃんと分割してほしい。

エッチ内容について

エロシーンの詳細
真波
失禁、触手尿道責め、アナルをクスコで開帳&内視鏡挿入、パンツを履いたまま触手排泄、トイレで触手排泄&口と膣を触手責め、両手拘束&触手でニ穴責め(複数挿入)、利尿剤と下剤を服用&尿道カテーテル挿入&触手排泄、アナルセックス&触手責め(膣&ニプルファック)、その他
真波(アニメ)
開脚診察台に拘束&粘液シャワー&触手を身体に這わせる&セックス、触手責め&アナルセックス、触手全穴強姦、その他
妙子
ナース服を着たまま触手強姦
妙子(アニメ)
黒下着&全穴触手オナニー
真波⇒妙子
妙子のアナルに触手を入れてぼて腹に、その他
真波⇒妙子(アニメ)
触手で妙子を姦す
真波&妙子
二人で一緒に触手責め

(留意点) 全員非処女。排泄物は触手だが、明らかに糞そのものに見えることもある。

作品情報

タイトル 触手病棟[-666-]
ブランド ディーゼルマイン
発売日 2008年6月28日
ダウンロード販売 DLsite DMM