ストーリー概要
妻帯者である主人公は、自分の妻以上に、娘たちを性欲の対象としていた。
彼は単身赴任していたが、不況のために勤め先をクビになった。一方、妻のほうは仕事の調子がよく、なかなか娘たちにかまってやれない。そこで、無職の主人公が、娘たちの面倒をみることになったのだが・・・・・・。
総評 160/200(優)
娘姉妹との近親相姦モノ。シナリオは、エロや娘萌えに関しては秀逸。CGについては、立ち絵・イベントともに最高級の出来栄えである。総合的な完成度でいうと、『娘姉妹』は、発売日時点におけるロリゲーの最高峰といっていい作品だ。
ただし、『娘姉妹』の内容は”非常に”変態的かつ反社会的なので、当然ながら人を選ぶ。たとえロリ属性持ちであったとしても、そのド変態ぶりには引くかもしれない。本作品は名作に違いないが、怖いものみたさで手を出すのは止めておいたほうがいい。
シナリオ 40/60点
シナリオ前半では、失業した主人公が娘たちの住む家へ戻ってきて、彼女たちの下着を使ってオナニーしたりする。行為は段々とエスカレートしてゆき、娘たちの無知につけ込み、エッチな行為を要求していく。後半では、娘たちの性的調教をさらに進める。その過程で、亜純はM性に、小鈴はS性に目覚めていく。エンディングは、①亜純、②小鈴、③亜純&小鈴の3ルートに分岐し、各々のルートにはⅰ)ノーマルとⅱ)妊娠の2種類がある。つまり、EDは合計6本となっている。
エロについて
エロシーンは、①覗き ②オナニー ③悪戯 ④マゾ娘調教 ⑤女王様プレイの5つに大別できる。具体的なエッチの内容については、後述のエッチ内容についてを参照にしてほしい。
エロシーンは、主人公視点で進行する。エロテキストは、言葉責めなどのエロ台詞が中心。文章は短文で読みやすく、それでいて非常にエロい。エッチ内容はエグくて鬼畜なものが結構あるのに、BGMの効果もあって、どこか甘いムードが一貫してある。
良い点について
好みの問題もあるだろうが、変態プレイのツボをきっちり押さえているところが良い。正常位や後背位から嵌めて、フェラして、ちょっと失禁してみるだけの大人しいエロではなくて、ガチで変態道を突き進んでいる。
こういうエロの方向性がはっきりとした抜きゲーは、素晴らしく良い。逆に、いろんなユーザーに媚びて作られた抜きゲーは、大抵、テンプレの詰め合わせになるか、萌えゲーと大差ない濃度のエロになってしまう。『娘姉妹』のエロは、そういう愚を冒さずに、『ロリでド変態』という道を直向に進んでいる。
『娘姉妹』は、10人がプレイして10人ともが「駄作ではない」という抜きゲーでは有り得ない。過半数が「自分には合わない」といい、残ったマイノリティが「神ゲー」と賞するのが『娘姉妹』という作品である。ロリなんていう世間的に気まずいジャンルであるからには、やはりこのくらい尖ってなければ、と思う。
不満点について
不満なのは、主人公のキャラクターをきちんと確立できていないこと。
父親の立場を活かして娘を脅迫したり、騙したり、娘との性体験をネットにアップしたり――果ては限定フィギュア欲しさに、娘に他の男への奉仕をさせたりする下種が主人公のキャラだというのなら、最後までそれで押し通すべきだ。
性的虐待行為を散々行っておきながら、「だが娘への愛情と責任はある」といった一面を持たせるのは無理がある。どうしてもそういう一面を持たせたいなら、それについて説得力のあるエピソードの一つや二つが欲しいところである。
グラフィック 75/80点
基本CG枚数は79枚、エロシーンは60本。エロシーンの内訳は、亜純(25)、小鈴(25)、亜純&小鈴(7)、主人公のみ(3)となっている。
原画は、人気ロリ絵師の野々原幹さん。とても安定感のある原画で、ヒロインたちの骨格もきちんと描かれている。それゆえ、本作品のCGは単に萌える絵柄だというだけでなく、欲情できる絵に仕上がっている。立ち絵・イベントCGともに大きく崩れた絵は存在しない。
モザイクは、ヒロインの局部については、筋に沿って綺麗にかかった良修正。アナルにも修正有。主人公のペニスの修正については、手抜き気味。
音楽・声優 30/40点
BGMは全10曲。声優さんは以下のとおり。特に不満なし。
亜純 | 中家志穂 | 小鈴 | このは |
システム 15/20点
①クイックセーブ機能 ②ウィンドウ透過機能はどちらも有。③バックログは、テキストをバックすると、CGも遡る仕様になっている。④スキップは遅くはない。
不満なのは、CG・回想の一覧が攻略向きに作られていないこと。取得したCG・回想から、未取得CG・回想枠の隙間無くして埋まっていくので、どのCG・回想が未取得なのか分かりづらい。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 娘姉妹 |
ブランド | RUNE |
発売日 | 2007年12月14日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |