近親交際倶楽部 感想

近親交際倶楽部

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概要と評価 140/200(良)

作品のあらすじ

妻から夜の営みを拒絶され続けている浅野正樹は、娘の由里子に性的欲望を抱くようになっていた。そんな正樹のもとへ、ある日”近親交際倶楽部”から誘いのメールが届く。正樹は、武藤怜花と名乗る娘そっくりの少女を倶楽部から紹介され、彼女との擬似的な近親相姦の快楽に溺れていく。

感想の要旨

エロシーン単体での実用性は微妙だが、近親相姦の背徳感は充分伝わってくる。代償行為を繰り返すたびに高まる近親相姦への欲求が上手く表現されている。

エロシーンの属性

近親姦特化。野外プレイ、妊娠ぼて腹セックス、妻の近くでのプレイあり。

目次

  1. 近親相姦願望と代償行為
  2. 怜花と倶楽部の関係(ネタバレ)
  3. エロシーンについて
  4. コメント

近親相姦願望と代償行為

近親交際倶楽部は、近親相姦願望のある者たちがメンバー内で仮初めの親子関係を結び、擬似的な近親相姦関係を楽しむための互助会だ。主人公の浅野正樹は、娘(由里子)そっくりの武藤怜花と名乗る少女を紹介され、彼女との擬似的な近親相姦に及ぶことになる。

出典:ぱちぱちそふと黒『近親交際倶楽部』
代償行為の相手
本物では満たせない欲望を「お父さん」で満たす。

怜花は普段、正樹のことを「オジサン」と呼んでいるが、プレイ中は「お父さん」と呼ぶ。一方、正樹は、はじめは彼女の要望どおり「怜花」と呼び捨てにしていたが、ある程度関係が進むと「由里子」と呼ぶようになる。こうして正樹と怜花は、互いを欲望の捌け口とした代償行為としてのセックスにはまっていくわけである。

しかし正樹は、怜花で性欲を満たしているにもかかわらず、娘への欲望はむしろ高まっていくばかりだった。怜花のほうも徐々に刺激的なシチュエーションを望むようになり、「お父さん」への依存を深めていく。

出典:同上
妻と比べて
「お父さん」の気持ちをぐいぐい揺さぶってくる怜花。

『近親交際倶楽部』の見所の一つは、代償行為を重ねることによって、かえって近親相姦願望が強まっていくという二重の背徳感だ。妻よりも娘のほうに強い性欲を感じるようになっても実際に手を出すわけにはいかず、怜花で解消しようにも解消できないという悩ましさが作中で上手く表現されていた。

また、『近親交際倶楽部』の大きな見所はもう一つあり、それは一言で言えば、皮肉を孕んだカタルシスだ。しかし、それへの言及は本作の核心的なネタバレを含んでしまうので、次の章「怜花と倶楽部の関係」に隔離しておく。

怜花と倶楽部の関係(ネタバレ)

『近親交際倶楽部』の設定について少し考えてみれば、先述の倶楽部設定や、怜花が正樹とセックスすることに違和感を覚えることだろうーー「メンバー内で仮初めの親子関係を結ぶ」として、そう都合の良いパートナーが見つかるものだろうか? また、いくら近親相姦願望があるからといって、年頃の娘が、父親に似ているだけのオッサンに処女を捧げたりするだろうか? と。本作は実用重視のエロゲーだから多少無茶な設定は看過するにしても、少し都合が良すぎるのではないだろうか。

私はそんなことを頭の片隅で考えながらプレイしていたが、ストーリー後半に入ったあたりで「なるほど」と納得させられた。ここでヒロインの口から、武藤怜花と近親交際倶楽部の正体が明らかにされたのだ。

怜花は由里子と同一人物で、近親交際倶楽部は彼女がでっち上げた架空の組織だった。由里子は何年も前から父親と結ばれたくて、その思いを叶えるために「怜花」として彼に近づいたわけだ。だいぶ無理のある話にも思えるが、その娘の病んだ気持ちの有り様は、ヤンデレ近親相姦好きとして歓迎せずにはいらないのである。

身バレした由里子が、それから敢えてセックスは避けて手コキや口淫に終始し続け、久しぶりのセックスは怜花の姿で行うという演出は最高だった。今まで散々欲望の捌け口にしてきた相手が実の娘だったと知ったときの、正樹の反応は下衆なもので、それゆえ妙なリアリティを感じた。

エンディングが7つもあるために、身バレした後のストーリーが短いのが難点だが、そこに至るまでの過程は良く出来ていたと思う。募り募った近親相姦願望が、主人公の最も望まない形で叶ってしまうという皮肉を孕んだカタルシスを感じられた。

エロシーンについて

『近親交際倶楽部』は、近親相姦の背徳感については上手く表現できているものの、エロシーンは控えめに言っても地味である。

その原因としては、ヒロインの作画が不安定なせいもあるが、そもそもCG枚数が足りていないせいもある。本作は低価格ソフトで基本CGは相場程度の枚数しか収録されていないのだが、その豊富ではないCGを日常の演出や、中途半端なところで終わるエロシーンに回している。また、エロシーンの内容自体も抜きゲーとしてはさほど過激ではなく、絵の構図もありきたりなため、それぞれのシーンのインパクトが弱いのである。

テキストレベルでは、ヒロインの初々しさや危うさが充分伝わってくるのだが、ビジュアルも含めたエロシーンの実用性は今ひとつといったところだ。

なお、怜花と由里子の具体的なエロシーンについては、「作品情報」の「エロシーンの詳細」に列挙するとおりだ。

コメント

近親相姦の背徳感を伝えるストーリーの出来は良いだけに、残念に感じるところもある。しかし、総合的には良作の水準に達していると思う。次回があれば、もっとボリュームのある作品を望みたい。

  • 総合評価 140/200点
  • シナリオ 45/60点
  • グラフィック 50/80点
  • 音声 30/40点
  • システム 15/20点

作品情報

エロシーンの詳細

怜花

  • 騎乗位で処女喪失(コンドーム着用)
  • ファミレスで食事しながら手コキ
  • 初めてのフェラチオ
  • 正常位
  • 夜の公園でパイズリ、セックス
  • 娘の部屋で正常位、後背位
  • トイレで、正面座位

由里子

  • 寝ている娘を視姦しながら、ペニスを露出させる
  • 妻と会話している最中、手コキされる
  • 妻と会話している最中、フェラされる
  • 朝フェラ
  • 夜の公園で妊娠ぼて腹セックス
  • 対面立位
  • 後背位
  • 寝ている妻の側で側位
  • その他
CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 吉田理数系
CG枚数 25枚
エロシーン数 18本
アナル修正 肛門の露出無し
声優リスト
武藤 怜花 水野七海 浅野 由里子 水野七海
タイトル 近親交際倶楽部
ブランド ぱちぱちそふと / ぱちぱちそふと黒
発売日 2016年11月25日
ダウンロード販売 DLsite DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋