いもうと××完全版 ~妹天使との戯れ~ 感想

いもうと××完全版~妹天使との戯れ~

攻略はこちら

総評 70/100(良)

『妹を妊娠させる』――ただそれだけのことを追求した作品集。近親相姦+妊娠物としての実用性は高く、何よりもコストパフォーマンスが良い。シナリオに期待しなければ、買う価値のある作品だと思う。

なお、本作は完全な新作ではない。わるきゅ~れの処女作である『いもうと妊娠』と、シリーズ二作目である『いもうと妊娠2~淫・胎・悶・絶~』を抱き合わせたもので、それにいくつかのCGやイベントが追加されたお得パック版である。

シナリオ 15/30点

一作目と二作目の世界観はいちおう共有されている。一作目の主人公とヒロインが、二作目の主人公とヒロインの両親という設定である。

ストーリーは、両作品ともに大差ない。相思相愛の主人公と妹がまぐわい続けた結果、両親にそれが露呈してしまうところまでは一緒。それ以降の展開はエロの過激さの点で多少異なるが、基本的には主人公と妹の名前が違うだけだ、と思っていい。

ストーリー展開は、「抜きゲーにストーリー性など必要ない!」と言わんばかりに実用に特化している。自然なストーリー展開よりも、「いかに魅力的なエロシーンを作るか」ということが追求されている。そのためストーリー性には期待できないが、エロのバリュエーションだけは豊富である。

『いもうと妊娠』の主要エンディングは2個、『いもうと妊娠2』には7個ある。そのいずれのエンディングに辿り着いても、妹は妊娠する。ただ『いもうとが妊娠する』と一口に言ってもその程度は様々であり、腹が膨らみかけた程度の妊娠もあれば、破水寸前の妊娠もある。

本作のシナリオは褒められたものではないが、『妹を妊娠させる』というテーマを執拗に追求し、それを実用に活かしているという点では評価できる。ストーリー性に目を瞑ることができる方にはおすすめだ。

なお余談だが、本作付属のReadmeにある『いもうと妊娠設定Q&A』はツボに嵌った。最初のQ&Aから抜粋すると、

■りんねと智之は本当の兄妹?

倫理上明言できませんが、裏を返せば明言が出来ない関係だということです。

この返しなどは秀逸だと思うのだが、どうだろう。

グラフィック 30/30点

基本CG枚数は二作合計で53枚(『いもうと妊娠』22枚、『いもうと妊娠2』31枚)。本作が過去作品のお得パックであることを考慮しても、基本CG枚数はかなり多いと思う。旧作CGの他に追加CGがあるそうだが、私は旧作二作を両方持っているわけではないので、どれが追加されたのかは判断しかねる。

エロシーン総数は二作合計で48本(『いもうと妊娠』17本、『いもうと妊娠2』31本)。両作品ともにヒロインは1人だけだから、りんねと茉麻のエロシーン数は、各作品別のエロシーン総数に等しい。

CGの質については、バラつきがある。『いもうと妊娠2』のほうは比較的安定しているが、『いもうと妊娠』は安定していない。顔や身体のバランスがCGによって変化しすぎる。しかし実用するにあたっては、問題ない程度だと思う。

汁描写は、わるきゅ~れの伝統に則っている。精液の量は大量であり、精液の見た目は、ホースから勢いよく噴出された水に白濁の彩色を施したかのようである。

モザイク修正は、同人基準なら並。アナルは肛門・腸内ともに無修正だ。

音楽・声優 15/20点

声優さんの演技には問題なし。

問題があるのは、射精の際の効果音だ。人外の射精ならともかくとして、あんな爆音はいくら何でもあり得ない。

りんね しまだかおり 茉麻 岩泉まい
天野れん    

システム 10/20点

いつものわるきゅ~れシステム。クイックセーブ機能有。スキップは遅すぎる。

作品情報

タイトル いもうと××完全版 ~妹天使との戯れ~
ブランド わるきゅ〜れ
発売日 2009年8月14日
ダウンロード販売 DLsite DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋