概要と評価 180/200(秀)
作品のあらすじ
平和な世界に突如として現れた人間の上位種族たちは、人間を虐殺し、捕食していった。美亜は、両親も姉も、上位種族たちに殺されてしまった。美亜は偶然見かけた上位種族の男を殺そうとするも、返り討ちにあい、彼の館へと拉致された。美亜は彼の館に住み、死ぬより辛い苦しみを味わい続けることになる。
感想の要旨
猟奇表現の追求と、ストーリーの面白さが両立した作品。とても完成度が高いが、もちろん人を選ぶ。
エロシーンの属性
猟奇プレイに特化。殺害シーン多め。乳首やクリへの針貫通、秘所焼印、口肛連結、大量浣腸、電気責め、妊娠出産あり。
目次
- 『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』の特徴
- エロシーンについて
- コメント
『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』の特徴
上位種族の男が美亜を拉致したのは、彼女を際限なく苦しめ続けるためだった。
美亜は、上位種族の男から特別な自室を与えられる。その部屋で休んでいると、どんな致命傷を負っていても、相応の時間が経過すれば完治してしまうのだ。もちろん、その部屋は男の親切心によって与えられたものではない。男は何度も美亜に致命傷を負わせ、彼女が蘇るたびに違った趣向の責めを楽しむのだった。
出典:バグシステム『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』パッケージ版
美亜が蘇ると、記憶の一部が失われる。思い出すこともあるが。
『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』は、ヒロインが死ねないために無限の痛苦を味わわされるという点では、同じ和泉作品の『無限煉姦』に通じるものがある。ただし、『無限煉姦』は少女の成長物語という側面も強かったが、本作はより純粋に少女を苦しめ続ける内容になっている。
上位種族の男は、美亜に時に優しく、時に残酷に接してくる。彼が美亜を苦しめる目的としては、美亜への罰という以上に、自分自身の退屈を紛らわせたいからというのがある。だから彼は、自分を殺そうとする美亜をある程度自由にさせ、僅かながら自分を殺せる可能性を彼女に残している。
出典:同上
食欲を満たすよりも、暇潰しと好奇心を満たすほうが優先。
しかし、人間が上位種族に抗うのはあまりに困難なので、美亜は早々に諦めてしまいそうになる。上位種族の男はそれでは面白くないので、美亜で遊ぶためにあれこれと趣向を凝らす。
例えば、美亜が蘇るたびに、新しく拉致してきた人間と彼女を出会わせ、これまでになかった面白い展開を期待する。あるいは美亜を男の仮初の家族に迎え入れる、なんていうこともある。ただ、男がどのような趣向を凝らそうとも、美亜は決してろくな目には合わないことだけは確かだ。
上位種族の館には、蘇生部屋以外にも、美亜を苦しめる施設がいくつか用意されている。館の地下には拷問部屋があり、食料保管庫には何かの肉が保管されている。館の離れには生きた人間を閉じ込めておく牢屋があり、唯一外に繋がる門には致死性の罠が仕掛けられている。美亜は、これらの施設によって、肉体的にも精神的にも耐えがたい苦痛を味わわされることもあるわけだ。
出典:同上
館には、上位種族の女性が招かれることもある。
『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』は、猟奇表現に特化した作品として非常に優れている。たとえウンコにモザイクをかけても、流血や贓物や切断面には極力修正をかけないところに本気を感じる。また、単にヒロインを拷問したり殺したりして終わりではなく、ストーリーが面白味のある内容に仕上がっている点も素晴らしかった。
エロシーンについて
多くのエロシーンにおいて、ヒロインは最終的に死んでしまう。しかも、性的に嬲り続けた結果として死んでしまうのではなく、はじめから殺害するつもりで責め続けて殺してしまうところが、『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』のユニークな特色だ。
快楽も与えたうえで責め立てるシーンはあまり多くはない。ヒロインは、肉体的苦痛や恥辱のみによって苛まれることが多い。そのため、最終的な殺害を前提とした拷問や、女性の惨殺死体に興奮できる方でないと、本作の大部分を実用に役立てることは難しいだろう。
ヒロインがひどい苦痛を被るシーンをいくつか列挙すると、例えば以下のものがある。
- 美亜:感電死、割腹、煮沸、出産死、解体など。
- メイド:上位種族の男を主人とし、仕えるメイド。電撃棒で肌を焼かれる、人体切断など。
- 心々乃:心が弱く、自分の境遇を他人のせいにせずにはいられない娘。口と尻穴から水を注入され続けるなど。
- 夏花:上位種族の殺害を企む少女。拘束大量浣腸など。
- 永遠生:大人しいが結構行動力のある少女。美亜との口肛連結、鉄板で焼かれるなど。
- 客人の女:女性の上位種族。焼けた鉄棒で秘部を焼かれる、食糞など。
乳首やクリトリスへの針刺しや、スカトロ表現が意外と目立つ。命乞いのためなど目的があるとはいえ、自分から奉仕するシーンもある。
コメント
単なる猟奇プレイの連続では終わらない、とても完成度の高い作品だった。本文では触れなかったが、ゲームシステムも素晴らしい。シーンジャンプでCGを回収できたり、画面遷移なしでセーブやロードをできる機能があるのはかなり快適だった。
- 総合評価 180/200
- シナリオ 50/60
- グラフィック 70/80
- 音声 40/40
- システム 20/20
作品情報
タイトル | 死に逝く君、館に芽吹く憎悪 |
ブランド | バグシステム |
発売日 | 2016年07月29日 |
ダウンロード販売 | FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |