レビュー 145/200(良)
聖騎士セルシアは、魔王討伐を果たした女英雄。魔族の残党狩りに赴いたところ、魔王の娘であるルキュスの罠にはまり、仲間とともに囚われの身となった。セルシアの持つ聖刻に封じられた魔王の魔力を奪取するには、聖刻を穢す必要がある。そこで、ルキュスは、配下の魔族や召喚した魔物にセルシアたちを陵辱させることにした。
本作は、3人の女英雄を調教し、ダークサイドに堕とす作品だ。エロシーンは、ヒロインの一人が悪堕ちするまでは異種姦中心。誰かが堕ちた後は、その悪堕ちしたヒロインが元仲間を犯す側に回ったり、他の人間を犯したりするようになる。
異種姦は、ファンタジーでお馴染みの亜人魔族や、実在の生き物を巨大化したような召喚魔物によって行われる(下記のリスト参照)。魔族や魔物に犯されるヒロインは、純粋に苦痛を感じていることもあれば、苦痛と快楽の両方を感じていることもある。ただし、エロシーンはいつものわるきゅ~れ節――語尾に長音を多用し、下品な笑いをはらんだ描写――なので、ヒロインの様子はそれほど深刻そうには見えない。
出典:わるきゅ~れ『聖騎士セルシア ~悪辣たる姫君~』
苦痛が快楽に変換され、傷めつけられるほど感じてしまう。
ヒロインは、魔族の個性豊かなペニス――巨根、二本陰茎、短小など――で犯され、大量の精液を子宮や腸内に注ぎ込まれる。ワームに丸呑みされたり、腸内に召喚された大蛇を排泄したりもする。そうして悪堕ちした後は、フタナリ化やリョナ寄りのエロシーンが目立つようになる。輪姦・乱交は、悪堕ち前にも後にもある。グラフィックは差分の変化に冨んでおり、どのエロシーンでもダイナミックな状況の移り変わりを楽しめる。
本作のキャラクターデザインには、とても心を惹かれるものがある。顔や衣装のデザインだけでなく、悪堕ち前後の肌色の違いや、各ヒロインの肉体的特徴の差異がはっきりしているところが良い。そしてそれが、一枚絵だけでなく、ハイクオリティな立ち絵にも反映されていることが素晴らしい。
出典:同上
ヒロインそれぞれの肉体美を堪能しよう。
ストーリーは、悪堕ちというテーマにしたがって無理なく纏まっている。ただし、本作の「悪堕ち」は広義であるため、闇堕ちや奴隷堕ちを「悪堕ち」に含めない立場の方にとっては評価が下がるだろう。「悪堕ち」をそのような狭義で捉えた場合、本作には純粋な悪堕ちエンディングは実質1つしかないことになるからだ。
本作の評価は、プレイヤーが求めているものが何なのかによって、大きく変わってくるだろう。もしあなたが「悪堕ち」というテーマに深いこだわりを持っているか、あるいは本格的なリョナ描写を求めているのだとしたら、本作はその期待に応えられないと思う。しかしそうではなく、ヒロインが人外によって苦痛と快楽混じりに犯されたあげく、魔族化して肉欲に堕ちる展開を求めているなら、本作は勧めるに値する作品だ――もっとも、わるきゅ~れ特有のシュールな描写を受け入れられるかどうかは、分からないけれども。
- 総合評価 145/200点
- シナリオ 35/60点
- グラフィック 70/80点
- 音声 30/40点
- システム 10/20点
作品情報
タイトル | 聖騎士セルシア ~悪辣たる姫君~ |
ブランド | わるきゅ~れ |
発売日 | 2015年10月23日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |