評価:80/200(不可) 人妻寝取られもの。
『奪われ妻』は、会社の慰安旅行に連れてきた妻が、同僚や取引先の社長に陵辱される作品だ。ただし、完全に寝取られるわけではなく、夫婦生活はそのまま続いていく。ただ夫婦での普通のセックスでは満足できなくなったり、托卵されたりするだけだ。
FANZAの商品説明には
秋弘は彼らの魔の手から明音を守り、夫婦水入らずの旅行を楽しめるのか。それとも強淫の罠に落ちてしまうのか。
秋弘の、そして明音の選択は――?
という煽りがあり、まるで選択次第では明音が間男とエッチすることを回避できるかのようだが、実際には不可避だ。というより、すべてのエンディングをみた後で開放される「妻の隠し事」をみれば、本編中での選択など、寝取られの有無とは関係ないことに気づくだろう。
『奪われ妻』は価格のわりに短い作品だが、その短いなかでさらにルートが3つに分かれる。ルートによって間男が違うのだが、その概要は以下のとおりだ。
- 鬼島ルート:秋弘が苑田舞依のハニートラップに引っかかり、スワッピングを強要される。
- 竜崎・鮎村・龍田ルート:明音が竜崎に脅迫され、慰安旅行の間、3人の肉便器にされる。
- 氷上ルート:明音が氷上に脅迫され、「避妊」「キスなし」「秋弘には内緒」を条件に、氷上と不倫する。主な舞台は旅館ではなく、ホテル。
※具体的なエロシーンについては、『鷹取 明音』『苑田 舞依』のエロシーンを参照。
鷹取明音の夫である秋弘が務める会社とその取引先にはクズしかいないので、明音は慰安旅行中、事あるごとにセクハラを受ける。理不尽な流れでオーラルセックスすることさえあり、しかもそれが脅迫のネタに使われる。
エロシーンは、一つ一つの尺が短く、すぐに射精してしまう。エロテキストにはまるでやる気が感じられず、読んでいると心が冷めてゆき、ため息が出る。
一枚絵の作画クオリティにはバラつきがあり、彩色に統一感が欠けている。ザーメンの彩色はクリームと見分けがつかないし、精液以外の体液はそもそも描かれていないことが多い。何よりこの全体的に低クオリティな作画で、基本CG枚数が30枚しかないことが不愉快だ。
私は『奪われ妻』を購入してしまったことを深く後悔している。4月に購入した作品はすべて当たりだったので、油断していたのだろう。そのせいで、5月の初っ端から、こんな褒めるべき点が何一つ見当たらない駄作に手を出してしまった。無念だ。
- 総合評価 80/200点
- シナリオ 5/60点
- グラフィック 40/80点
- 音声 25/40点
- システム 10/20点
タイトル | 奪われ妻 〜完堕ち温泉社淫旅行〜 |
ブランド | スタジオ奪(FANZA) |
発売日 | 2018/05/11 |
ダウンロード販売 | FANZA |