審問 感想

総評 65/100点(可)

無難な捕虜陵辱系のストーリーを手短にまとめたデジタルノベル。

CGの完成度やエロさは、前作『立秋』よりも上がっている。が、それとは反対に、エロテキストの淡白さと物語の短さは悪化している。

シナリオ 10/30点

敵国の宰相が、捕虜となった女騎士と姫君を陵辱するだけの話。ストーリーの尺はとても短く、テレビアニメを1話見ている間に終了する。

『審問』のストーリー展開は概略的で、状況や登場人物の心理についての描写が乏しい。本来ならもっと尺を伸ばして書くべき内容を、無理やりにまとめてしまった感がある。

肝心のエロシーンは、捕虜陵辱モノのテンプレートに近い内容だ。しかも言葉責めや心理描写が弱く、内容も薄っぺらい。

CG 30/30点

基本CGは31枚、エロシーンは10本。この価格帯(1,260円)のCG枚数では、かなり頑張っているほう。

『審問』のCGは、『立秋』の時よりも、身体や顔の描き方が安定している。さらに、エロい表情や陰部の魅せ方も大変良くなっている。具体的にいえば、膣やアナルのアップ画像が増え、フェラをしている時の表情も好く映えるように工夫されている。

商品画像やサンプルを見て分かるように、本作品の絵柄は独特である。これを受け容れられるなら、CGだけのために買っても決して損ではないと思う。

音楽・声優 15/20点

BGMは前作ほど煩わしくはないし、ちゃんと作品の雰囲気に合わせてきている。

声優さんの演技については、けっこう良い。が、エリル役の声は、女騎士というより若い侍女みたいな声だと思った。血に塗れた甲冑のCGが無ければ、そのようなキャラだと解釈して聞いていたかも。

システム 10/20点

基本的には『立秋』と同じ。違うのは、回想において、音楽と声のヴォリュームの両方を弄れるようになったこと。

エッチ内容について

エリル
処女喪失、拘束、スパンキング、アナルへ剣の鞘を挿入、強制的に酒を一気飲み、拘束したまま野外放置、その他
フィリエ
処女喪失、強制フェラ、その他

作品情報

「審問」単品での販売は、現在行われていないので、過去作詰め合わせの「PHASE1」にリンクしています。

タイトル 審問
ブランド PHASE
発売日 2007年12月31日
ダウンロード販売 DLsite DMM