総評 150/200(良)
現時点における(白)LiLiTHの最優秀作品。(白)LiLiTHなのに、シナリオがグラフィックの足を引っ張らないどころか、逆に完成度の向上に貢献しているという奇跡が本作には宿っている。褐色(Ebony)・巨乳・孕ませ・ハーレムといった属性に心揺さぶられ、さらに口淫・精飲も好きだという方と本作との相性は抜群だ。
シナリオ 40/60点
『発情エクソシスト!』は、戦闘ヒロイン物の低価格ADVにおける一つの模範である。
戦闘ヒロイン物は、世界観の敷衍だけで尺を食い、短編では上手くまとめるのが難しい題材だ。無理にスケールを大きくすると収集がつかなくなるので、プロットの時点でグダグダな展開が約束されてしまう。
しかし本作は、戦闘ヒロイン物として奇跡的に良い具合に仕上がっている。物語の舞台は学園とその周辺地域に限られているが、それでいて世界観と舞台の規模が甚だしく不釣合いではない。また、ストーリー展開と設定の調和のためにキャラクター性が犠牲にされて、登場人物が駒のように扱われる事態に陥ってもいない。
本作では、シリアスな物語が展開されると同時に、エロゲーらしいハーレムでイチャついたラブコメディが展開される。通常これらの展開は相反するが、「主人公の精液が戦う力の源になる」「力を消耗すると発情する」という設定がシリアスとハーレムを上手く融合させている。
ラブコメディな日常は、基本的にハーレム展開で進行する。ここでいうハーレム展開というのは、エロシーンがハーレムだということではなく、萌え漫画にありがちな、複数のヒロインが嫉妬して主人公をとり合う展開のことだ。エロシーンとしてのハーレムは少ないので、注意しよう。
エロについては、ヒロイン全員が巨乳ということもあって、豊かな胸に焦点をあてたエロシーンはもちろん多い。だが、ここで強調したいのは、それ以上に口淫・精飲フェチにとって好ましいエロシーンが目立つということだ。口淫し、口内射精するだけの表面的な描写で終わらずに、どのように射精するか、どのように精飲するかというディープな描写がおざなりにされていないのが、本作の素晴らしいところである。
例えば、口内射精したとして、そこで場面が途切れるのと、尿道に残った精液を吸いとる描写もあるのとでは、性的嗜好の追求度合いがまるで違う。また、ただ単に顔面へぶっかけるのと、舌と手のひらを差し出させ、そこを目がけて射精するのとでは、ビジュアル的なエロさも違ってくる。
本作はもちろん後者であり、優秀なグラフィックの恩恵もあって、口淫・精飲のエロさが際立っている。最近黒いほうのLiLiTHでは定番となりつつある大量精飲も、本作のエロシーンに含まれている。しかもそれが行われるのは、凌辱者に環視されるなか、ではなくて、何も知らないクラスメイト達が見ているなか、というのが、黒派からみても新鮮な印象があった。
グラフィック 70/80点
基本CG枚数は、35枚。相変わらずの量である。
エロシーンは、19本。その内訳は、清華(12)、海姫(4)、青女(2)、ハーレム(1)となっている。
一枚絵は、特に局部がクローズアップされた絵には素晴らしいものが多い。柔らかさと張りの両方を感じさせる肉体と、蕩けるような表情は、すめらぎさんが書く絵の優れた特徴だ。それが、巨乳ヒロインばかりの本作では存分に発揮されているようである。不満点はテキストウィンドウに局部が隠れる絵がいくつかあったことだが、このへんはシステムの改良ではやく何とかして欲しいところだ。
清香の光沢をまとった黒い素肌には、白濁がよく映える。薄橙と桃色のペニスを、水風船のような乳房が包み込んでいる様子も実に卑猥だ。これだから、Ebony娘はたまらない。
モザイク修正はいつも通り。挿入前の肛門は無修正。
音楽・声優 30/40点
声優さんの演技・音楽ともに不満なし。
清華 | 佐藤遼佳 | 海姫 | 榊木春乃 |
青女 | 雨津さえ |
システム 10/20点
いつもと変わらない、使いづらいシステム。もはや何も言うことはないだろう。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 発情エクソシスト! ~祓うと発情するお嬢様に仕えてます。~ |
ブランド | Lilith |
発売日 | 2011年01月21日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |