RIZU-リズ- レビュー

RIZU-リズ-

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Summary

作品のあらすじ

奴隷戦士リズは、母の仇である剣姫ローゼリアを殺し、霧の浮遊大陸へと渡った。浮遊大陸にあるダンジョンには、手にした者の願いを叶える秘宝が眠っているという。冒険者となったリズは、ローゼリアに刻まれた忌まわしい刻印を消すため、秘宝を求めてダンジョンを探索していく。

レビューの要旨

はじめは面白いが、やればやるほどメッキが剥がれ落ちていく。効率プレイを追求する人とは相性が悪い。続編を意識しており、エンディングに不満がある。

エロシーンの属性

ふたなり、おねショタ、玩具使用、奉仕プレイ。アナルプレイ、ニプルファック、母乳、レズプレイあり。

目次

  1. ファーストインプレッション
  2. ゲームバランス
  3. ストーリーとエロシーン
  4. コメント

ファーストインプレッション

『RIZU-リズ-』の第一印象は、良質なダークファンタジーRPGだった。

戦闘システムは、シンボルエンカウント式のサイドビューで、行動順、技・魔法使用の準備時間とCTの概念がある。探索画面は2DACTのような横スクロールで、マップの至るところに罠や仕掛けが配置されている。育成要素としては、レベルの概念がないかわりに武器・防具の強化、スキルの自由習得制がある。

リズ以外のエロシーンのあるヒロインは、ネム、アビー、イヴの3人。彼女たちの依頼をこなして好感度を上げていくと、エッチを含むイベントが発生し、すべてのイベントを観ることができれば特典もある、という。

奴隷戦士が剣姫を殺害するというキャッチーなプロローグから始まった物語は、何やら謎めいたところがあって面白そうだった。リズに刻まれた刻印や迷宮の謎がこれから徐々に暴かれていくのだろう、と思えた。

そんなわけで『RIZU-リズ-』に対する私の期待は、高いところから始まる。

実際、第二の迷宮を攻略するあたりまでは、心から楽しみながらプレイできていた。特に強化とスキル選択習得のシステムがあることは、MO・MMORPG好きな私の嗜好を満足させたがーーしかし同時に、いわゆる効率プレイを追求する性までも呼び覚ましてしまった。

出典:猫リスの無限工房『RIZU-リズ-』Ver.1.00
ダンジョン選択マップ
探索できるダンジョンは、1つずつ増えていく。

今から思えば、それが一番の問題だったのだろう。世評では『RIZU-リズ-』の戦闘難度が高いという声もあるが、いち効率屋の観点からすれば、少なくともVer.1.00がそうだとは全く思えない。というのも、本作のゲームバランスの調整は大雑把なので、戦闘の効率化を図ると「開幕、即殲滅」が当たり前になってしまうからだ。

ゲームバランス

強化・スキル選択習得可能なRPGの常識の一つとして、「一人のキャラクターが物理と魔法の両方を自由に習得できるなら、どちらかに特化させたほうが強くなる可能性が高い」というものがある。魔法剣士というと格好良くて万能なイメージがあるが、数字で全てが決まる世界では、そんなものは器用貧乏なだけ、と相場は決まっている。

また、RPGでは一般的に、魔法は物理よりも強力となる傾向があるから、威力を求めるなら魔法に特化すべきだ。その際の懸念事項となるのは、魔法使いの道を選んだ場合、防御が紙装甲となり、魔法抵抗の強い敵に対しては無力とならないか、ということだった。

だが、『RIZU-リズ-』の強化システムでは、魔剣を強化すればATKとMATKが同時に上昇し、黒衣を強化すればDEFとMDEFが同時に上昇する。であるならば、スキルを魔法に特化させたからといって、防御面に不安はなく、少なくとも通常攻撃は物理特化に近い威力が出るだろうーーなんだ、別にデメリットはなさそうではないか。

出典:同上
魔剣の強化
120回強化しても、まだ1回目と同じ1000G。

さらに、1回の強化費は、強化する度に上昇するのではなく、いくら強化しても同じ価額となっている。それを前提に、装備品の性能・価格と比較すると、どうやら装備品に金をかけるより強化に回したほうが、将来的に強くなりそうである。

こうした思考を実践に反映させると、本作の攻略記事に書いたような結論が導かれる。要するに、他の仲間そっちのけでリズの強化を徹底すれば、「敵が何であろうと、魔法の一撃で全ては決着する」というワンパンマン・リズが誕生する。

リズが振るうトールハンマーの如き一撃を喰らえば、ボスであろうと即死か瀕死である。有象無象も名のある者たちも、あらゆる特性も特殊攻撃も、開幕早々から発せられる大魔法の前にはすべて等しく塵芥となる。短い詠唱中におけるささやかな敵の抵抗は、蜘蛛の巣に囚えられた餌どもの悪あがきに似て、実に憐れだ。

出典:同上
サンダーボルトの脅威
このように、魔人相手でも一撃でごっそりと削ることができる。画像はまだ”途中”。

戦闘開始1……2……3、ドーン! 相手は死ぬーー本作の戦闘システムにおいて効率のみを追求すると、こんな世界が待っている。それを避けるためには、ある程度縛ってプレイするか、もしくは戦闘難度を上げるかする必要があるが、そうしたプレイヤー側の配慮を要求するプレイングを受け入れられるかどうかは、人によるという他ない。

あるいは初心者のように数字を追わず、見た目のイメージ先行で遊んでいるぶんには面白かったのかもしれない。状況に応じて技と魔法を使い分け、単なる肉壁ではない頼れる仲間たちとともに、迷宮を探索し続けるーーそんなピュアな冒険イメージを実際のゲームプレイに反映させられれば楽しかったのだろうが、私の場合は残念ながらそうはならなかった。

ストーリーとエロシーン

奴隷戦士という身分から始まったことからすると、リズの物語は意外な展開を見せた。

まず、浮遊大陸に渡ってからは、シリアスな展開になることは多くない。リズと他のヒロインたちとのやり取りはむしろコメディに近い。彼女たちのエロシーンもオナニーや和姦ばかりで、無理矢理どうにかするという話ではない。

出典:同上
アビーの立ち絵
立ち絵もわりとほのぼのとした印象。

リズ自身のエロシーンは、彼女の奴隷戦士時代の情事を悪夢として回想する形だ。その回想のなかでリズはだいぶ従順な態度を取っており、行為中は快楽に喘いでいる。悪夢から目覚めると、リズは過去の自分を否定したがるが、それだけだ。そこから現在の自分を見つめ直すような展開には繋がらないのが残念だった。

出典:同上
エッチのための睡眠
刻の指輪をはめて熟睡すると、エッチな夢が見れる。

プロローグ以降、実は一貫したストーリーの流れというものが本作にはない。クエストや会話のなかで個別のエピソードは窺えるものの、基本的には断片的なものだ。ひたすらダンジョンを踏破していくと、エンディングを迎える段になって、ようやく本作の本筋と思われるストーリーへと、唐突に回帰することになる。

私がはじめて観たエンディングは、バッドエンドだった。その内容は理不尽なもので、刻印の謎は曖昧なままであった。あまりにも超展開なエンディングだったが、エンドロール後に、実は別のエンディングがある、と聞かされることになる。

そのエンディング条件も開示されたのだが、その条件とやらは酷く面倒なもので、この条件を満たすためだけに、私はまた1時間以上を費やす羽目になった。

そうまでしてようやくトゥルーエンドに辿り着き、その内容を目にして、私はしばらく開いた口が塞がらなかった。その要点を簡潔にまとめると、

ネタバレ

ーー何が「To be continued…?」だ、何が。エンディングに重要な話を詰め込みすぎで、無理矢理次回へと繋げようとする流れには納得がいかなかった。

コメント

最初のほうは面白いが、プレイし続けるうちに、徐々にメッキが剥がれていく作品だった。外観上はダークファンタジーに見えるものの、世界観の掘り下げが甘いので、結末が胸に響いてこない。いろいろと面白くなりそうな要素はあるが、構成面が上手くいっていない作品であるように思える。

作品情報

エロシーンの詳細
CG等の詳細
タイトル RIZU-リズ-
ブランド 猫リスの無限工房
発売日 2016年01月05日
ダウンロード販売 DLsite