批評・感想
木下は、瀬戸花恋に告白し振られてしまったが、彼女への想いは未だに冷めていなかった。そんな折、ヤリチンの野藻田が花恋と同じバイト先に入り、彼女へのアプローチを開始する。
『恋人じゃ…ない。瀬戸花恋編』は、同シリーズの『篠原楓編』の続編として、3年ぶりに発売された作品だ。前作と同じく全編フルカラーで、ページ数は103、配布形式はJPGとPDF、解像度は1000×1420と2000×2840の2種類が用意されている。
『瀬戸花恋編』では、いよいよ木下の想い人である花恋が寝取られる。寝取られるといっても、木下は花恋に一度振られた身だ。それ故、これを「寝取られた」と称するのは厚かましいように思えるが、未だに自分を慕う木下に向ける花恋の満更でもない態度をみていると、主観的にはそう感じられなくもない。
野藻田は羊の皮を被って花恋に接近し、自宅に招き入れたうえで強引に関係を迫る。花恋は口淫する程度で何とか納得してもらおうとするが、そのままズルズルと処女膜の喪失まで許してしまう。野藻田の性交はかなりしつこいもので、最初のベロチューから数えて50ページ以上、ねちねちと何度も彼女の身体を弄ぶ。
野藻田が着用したコンドームは、花恋が落ちる前と後を隔てる境界膜だ。花恋を何度も犯して恋人宣言させたうえで、コンドームに溜まった精液を飲ませるシーンは素晴らしかった。それから当然のように始まる荒々しい生ハメセックスまでの流れも良い。
76ページからはじまる木下視点のエピソードは、彼の道化ぶりがとても気の毒に思える内容だった。未だに花恋のことが好きだという彼に対し、無慈悲な現実が分かりやすい形で突きつけられるのだ。ラストシーンも、傷心の木下にさらなる追撃を加えんとする内容で、寝取られ的には良い展開だった。
作品情報
タイトル | 恋人じゃ…ない。瀬戸花恋編 |
サークル | SS-BRAIN |
発売日 | 2016年12月27日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |