批評・感想
『恋人じゃ…ない。篠原楓編』は、偶然出会った後輩の可愛い女の子が、自分の知らないところでヤリチンの虜になる作品だ。全編フルカラーでページ数は103、配布形式はJPG/PDF/HTML、解像度は1000×1420と2000×2840の2種類が用意されている。
『篠原楓編』は、次作へのプロローグ的な位置づけだ。本作は、次作のメインヒロインである瀬戸花恋と木下の関係を描き、ヤリチンの野藻田が花恋と同じバイト先になるところまでを描いている。
本作中に花恋の濡れ場はなく、かわりに木下の後輩の篠原楓が野藻田の魔の手にかかる。だが、主人公と楓の関係は、恋人どうしでもなければ片思い相手でもなく、単なる先輩後輩の域を出ない。それ故、本作だけを読んでも、ヒロインを寝取られたという実感は湧いてこないだろう。『恋人じゃ…ない。』シリーズに寝取られ要素を求めるのであれば、次回作『瀬戸花恋編』も買う必要がある。
また、『篠原楓編』では、楓が野藻田の罠にかかるところまでは描かれているが、野藻田の虜になる過程は描かれていない。最初のエロシーンの時点で、楓はいつの間にか野藻田の虜となっており、お掃除フェラも中出しも普通に受け入れている状態だ。それ故、落とされるまでの過程に期待してこれを買うのは止めたほうがいいだろう。
以上の理由から、本作単品では寝取られものとして成り立たないのだが、エロシーンの出来自体は悪くない。フルカラーで描かれた生々しい子宮へ向けて、赤黒いペニスから精液が注がれていく様子がエロい作品だった。お掃除フェラした後の、「んー……なんかまた大きくなって…ん……まだ…できそうなのかな……って…」という、遠回しに再戦を誘う台詞にはグッと来るものがあった。
作品情報
タイトル | 恋人じゃ…ない。篠原楓編 |
サークル | SS-BRAIN |
発売日 | 2013年07月25日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |