概要と評価 150/200(良)
作品のあらすじ
田舎に住む鷲一のもとに、8年間離れて暮らしていた妹(千鶴)が従妹(スナワ)と一緒にやって来た。鷲一は、兄のことが大好きな千鶴に猛アタックを仕掛けられるが、いくら何でもセックスしてしまうわけにはいかなかった。そこで、鷲一は妹の処女膜を破るかわりに、アナルエッチをすることにした。
感想の要旨
アナルプレイに徹底的にこだわった作品。あまりに徹底されているため、アナルがちょっと好きな程度では楽しめないかもしれない。だが、ガチなアナル作品を求めている方は、絶対に買うべきだ。
エロシーンの属性
アナル特化。最終的に処女を奪わないこともできる。妊娠ぼて腹セックスあり。
ストーリーの概観 ~兄妹でアナルエッチをはじめよう~
出典:エレクトリップ『妹アナル ~恋するHなピンクのつぼみ~』
妹のほうから積極的に迫ってくる。
『妹アナル』の妹二人は、兄に対する好感度が最初からMAX。兄は千鶴とスワナの猛攻に抗えず、結局彼女たちとエッチすることになる。ただし、兄妹で一線を越えるわけにはいかないためか、おちんちんの挿入先はお口とアナル限定だ。
出典:同上
スワナは、兄よりも千鶴を愛するバイセクシャル。
千鶴は純粋に兄と結ばれたいと思っているが、スワナは兄よりも千鶴を一番に愛している。そのため、兄との関係をめぐっては、スワナは千鶴に遠慮して一歩引いている。そのかわり自分も愛する千鶴と同じように扱われたいという願望があり、千鶴が抱かれたあとで自分も同じようにエッチしてもらおうとする。
出典:同上
兄妹だからセックスしないのではなく、純粋にアナル好きなのでは、という疑惑。
千鶴とスワナは、兄がアナル好きならば、その嗜好に応えてあげたいと思う。そのために、妹たちは、アナルで兄に奉仕するための練習をはじめる。そうして兄とのアナルエッチをよりエスカレートさせていくとともに、千鶴とスワナの距離感もさらに縮まっていくのだった。
エロシーンについて ~3人一緒のアナルプレイ~
『妹アナル』のエロシーンは、タイトルが示す通り、近親相姦のアナルプレイに特化している。
千鶴とスワナは、序盤は個別に兄とエッチするが、中盤以降は3人一緒のシチュエーションが多くなる。ただし、3人一緒といっても、妹二人が兄と組んず解れつするのではない。例えば、千鶴が兄とエッチしているときは、スワナはその補助にまわるという形で、一人ずつ順番に抱かれることになる。
出典:同上
アナルを弄って汚れた指は、お口で綺麗に掃除する。
兄に対する千鶴とスワナの奉仕精神は非常に高い。彼女たちは兄と”エッチしている”というよりは、兄のお情けで”エッチしてもらっている”と考えているようだ。そのため、千鶴とスワナは自分に出来る限りの奉仕を精一杯行う。アナルを弄って汚れた指をおしゃぶりし、綺麗にして差し上げることは、妹として当然の振る舞いなのだ。
妹たちは、兄のペニスをよくしゃぶろうとする。ただし、それはフェラで射精させることが目的なのではない。兄のちんぽがスムーズに尻穴を穿つための下ごしらえか、あるいは腸汁と精液で汚れたちんぽをお掃除するというのが主な目的だ。口淫で射精に導くようなプレイは多くないので、注意しよう。
出典:同上
兄に満足してもらうため、二人でアナルの特訓をする。
千鶴とスワナは兄との本番だけでなく、二人きりでの練習も怠らない。兄とエッチした後は、二人で反省会をして、兄にもっと気持ちよくなってもらうにはどうすべきかを考える。そしてあらかた語り終えた後は、二人で互いのアナルを開発するのだ。
出典:同上
サラミに付着した互いの腸汁の味を確認。
バイセクシャルで両思いな二人にとって、互いのアナルを舐め合うのは自然なことだ。兄とのエッチとはまた毛色の違う、レズプレイによるアナル開発を楽しむことができる。例えば、双頭ディルドーがわりに使ったサラミを口に含んで、互いのアナルの風味を間接的に味わうシーンなどは、とても素晴らしいものだったと思う。
総評
アナルものはエロゲーでは不人気ジャンルなのか、それを重視した作品というのはあまり多くない。アナル重視で定期的に作品を作るのはBLACK PACKAGE TRYくらいのものだったが、あのブランドもすでに潰れてしまっている。今やエロゲーにおけるアナルプレイとは、複数いるヒロインの一人に対して行われる、調教の一要素に成り下がりつつある。
そんな情勢においては、『妹アナル』は、まるで時代の枠組みからはみ出たアウトローのようだ。この作品は低価格ながら、どこぞの現ソシャゲーメーカーが過去に発売した半端物とは違い、真にアナル好きのために作られたアナル特化の作品である。
『妹アナル』のビジュアルは、そのほとんどにおいて修正なしの肛門を拝むことができる。さすがに指やペニスを挿入すると修正が入ってしまうわけだが、その問題の解決にも出来得るかぎりの努力の痕跡が見られる。
例えば、アナルを舐める絵では、妹の舌先が肛門の表層で寸止めされることによって、修正が入ることを回避している。アナルセックス中は、兄がペニスごと透過されることによって、ぽっかりと開いた腸内が修正なしで拝める場合がある。
アナルもので3Pに持ち込むと、アナル以外の部分に焦点が移ろう残念な内容になってしまいがちだ。しかし、『妹アナル』の場合は、3Pであることがむしろシナジーを生み出している。
それは、アナルセックス前後のフェラシーンによく現れているように思う。妹たちのフェラは、それによって射精を導くのではなくて、唾液を潤滑液にしたり、汚れたペニスをお掃除するために行われるのだ。相手の腸内で体液が入り混じったペニスを舐めることで、愛しい人の味を確かめるとともに、気分を高めようとする流れには、制作者の並々ならぬ熱意を感じざるを得ない。
『妹アナル』――この作品は、本当に良いものだ。もちろん、基本CG枚数が少なめなこと、三人称のテキストで視点が曖昧になりがちなことなど、欠点もいくつか見つけられる。しかし、この素晴らしい肛門愛の発露の前には、そのいずれもが些細な問題だ。
『妹アナル』は、その徹底された内容ゆえに、誰彼かまわずオススメできるような作品ではない。しかし、肛門性交に強い欲望を抱いているのであれば、絶対に買っておくべき作品だ。
- 総合評価 150/200点
- シナリオ 45/60点
- グラフィック 60/80点
- 音声 30/40点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | 妹アナル ~恋するHなピンクのつぼみ~ |
ブランド | エレクトリップ |
発売日 | 2017年01月27日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |