総評 130/200(可)
王妃・王女の陵辱物。ひどく粗雑な作品が多い低価格ソフトにしては、本作は<仕事の丁寧な作品であった。シナリオにしろグラフィックにしろ、及第点には達している。陵辱内容がソフトであることを前提に、CGと設定が気に入り、しかも搾乳好きな方なら楽しめると思う。
シナリオ 30/60点
主人公は、野心家の近衛隊長。国王の不在を奇貨として、王国の乗っ取りを企てる。王妃や王女を犯すのは、性欲を満たすためだけでなく、国盗りの手段でもある。
マリアンヌやエリーゼは気位の高い女性であるため、主人公にその身を委ねて快楽に溺れても、心まではなかなか屈服しない。それゆえ、ストーリーは、彼女たちを精神的に追いつめていく過程をいちおう楽しめる展開になっている。もっとも、ヒロインたちの感情の変化が巧妙に描かれているとまではいえないけれども、低価格ソフトにしては丁寧な仕事をしている、と思う。
肝心の孕ませについては、マリアンヌは早い段階から妊娠していた可能性があるが、その時期は確定できない。しかしマリアンヌ自身は、序盤の時点ですでに、自分が妊娠していると思い込んでしまう。というのは、主人公が、マリアンヌに中出しした後、彼女がそう思い込むように仕向けたからで、実際のところ妊娠しているかどうかは誰にも分からない、という状況で話が進んでいくからだ。
マリアンヌは、まだ腹が膨らまないうちから、母乳が出る体質である。それは彼女の母親(エリーゼ)にしてもそうで、本作の殆どのエロシーンには搾乳プレイがある。ただし、搾乳機を使うなどのマニアックなプレイは一切なく、搾乳はすべて手絞りであることに注意しよう。
エロシーンの全体的な印象は、陵辱物としてはだいぶソフトな内容である(詳細は下記【エッチ内容について】参照)。ハード陵辱物を数多くレビューしている当サイトの観点からすると、この程度は過激のうちに入らない。「陵辱物に興味はあるが、ひどくハードなのはダメ」という方でも、これならプレイ可能だろう。
グラフィック 55/80点
基本CG枚数は、25枚。相場よりも少ない。
回想はすべてエロシーンで、16本。その内訳は、マリアンヌ(8)、エリーゼ(5)、マリアンヌ+エリーゼ(3)となっている。
一枚絵はずば抜けて上手くはないが、実用性のある構図その他は評価する。身体の肉感もそれなりに表現できているし、特に乳首の描き込みのエロさにはそそられるものがある。本作には搾乳シーンが多いから、この乳首のエロさはポイントが高い。表情などの差分もそこそこあって、テキストとグラフィックがまるで同調しない、ということはない。
不満点は、ぼて腹の表現が稚拙なこと。あんなのは、通常の女性の身体に球状の肉塊が付け加えられたようにしか見えない。
モザイク修正は雑。決して薄くはないモザイクが、指先や陰部周辺などを巻き込みすぎている。
音楽・声優 30/40点
音楽・声優ともに不満なし。
マリアンヌ | 唯香 | エリーゼ | 野々村紗夜 |
システム 15/20点
クイックセーブ有(※ウィンドウメニューにはないが、キーボードからショートカットできる)。すべての動作のレスポンスが良く、非常に快適なシステムだった。スキップが継続する設定も良い。ただ、バックグラウンドで動作できないのに、初回のエンディングが飛ばせないという仕様は改善してほしい。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 孕姫マリアンヌ ~王族母娘中出し地獄~ |
ブランド | Muscadet |
発売日 | 2010年1月29日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon |