概要と評価 145/200(良)
本作のあらすじ
みおんは、とある事件で両親と親友(穂乃香)を失い、その町で過ごした記憶さえも失った。その後叔父夫婦に育てられた彼女は、近頃夢に現れる穂乃香との思い出に導かれ、再び町へやって来た。
みおんはその町で、謎の宇宙生命体・ゾルドに襲われる。彼女は謎の小動物オーヴィの力を借りて魔法少女に変身し、襲いかかる敵を倒していく。
感想の要旨
魔法少女2人と小動物1匹が、それぞれの正義のために戦うストーリーは、なかなか感動的だった。下品でシュールなエロシーンは、如何にもわるきゅ~れらしい。
エロシーンの属性
異種姦特化。乳房肥大化、フタナリ化等の人体改造あり。産卵、出産シーンあり。
目次
- テーマは正義
- エロシーンについて
- コメント
1. テーマは正義
本作のストーリーは、一貫して正義をテーマに描いている。
魔法少女の一人、穂乃香は、身も心も正義の魔法少女だ。世界と親友を救うためなら、自己犠牲も厭わない。魔法少女としてのスペックも高く、いかにも主人公然としている。
しかし、本作の主人公は穂乃香ではない。主人公となるのは、もう一人の魔法少女、みおんだ。
みおんは、穂乃香と違って、世界を救うために身を捧げようという気はまったく無い。過去の真相と穂乃香を取り戻す目的に忠実であり、目的のためなら世界がどうなろうと構わないと思っている。魔法少女としての能力は穂乃香よりも低く、当初は基礎的なスキルさえ満足に扱えなかった。ゾルドと遭遇しては犯され、何とか辛勝できてもボロボロだった。
出典:わるきゅ~れ「魔法少女みおん ~魔生受胎の刻~」
魔法少女に変身すること自体が、みおんにとっての羞恥プレイ。
みおんはそんな魔法少女だが、それでも穂乃香と同じ正義の魔法少女である。本作でいうところの正義とは、決して一面的なものではないのだ。みおん、穂乃香、そして小動物のオーヴィには、三者三様の正義がある。それぞれの正義に忠実な2人と1匹の生き様を描いたストーリーは、実用重視の作品でありながらも、なかなか感動的だった。
本作のストーリーは、購入前の期待以上に良くまとまっていた。ご都合主義的な展開は、魔法少女物のお約束が踏まえられた内容であり、不快ではない。DL版付属のReadmeにある「設定Q&A」を読めば、制作者の確信犯的な態度が窺えるだろう。
2. エロシーンについて
やや古臭い絵柄に、わるきゅ~れ独特の毒々しい塗りが重ねられている。エロシーンの後ろで鳴っている音楽は、昔のRPGの戦闘曲を思わせる。どこかチープな印象を共通して持つ一枚絵とBGMが合わさると、アンダーグラウンドなエロゲーの異臭が画面の向こうから漂ってくるようだ。
出典:同上
精神が不安定になる色使い。如何にもわるきゅ~れ。
エロシーンは、異種姦特化。触手が子宮や腸内を激しく責め立てる表現が多く見受けられる。わるきゅ~れらしく下品でシュールなテイストで描かれているので、あまり陰惨な内容には感じられない。人によっては、エロシーンというよりコメディシーンに見えるかもしれない場面もある。
人体改造されることもある。具体的には乳房肥大化やフタナリ化があり、その結果、搾乳、乳頭責め、射精などが可能になる。だが、人体改造の効果は持続せず、基本的にそのエロシーン限りのものだ。
3. コメント
名作『魔法少女えれな』の遺伝子を確かに受け継いでいる作品だった。あの作品が好きだった方は、今作も同じく楽しめるのではないかと思う。わるきゅ~れの魔法少女物は、エロシーンの雰囲気が特殊すぎて万人向けではないが、ハマれば最高に楽しい作品だ。
- 総合評価 145/200点
- シナリオ 45/60点
- グラフィック 60/80点
- 音声 30/40点
- システム 10/20点
作品情報
タイトル | 魔法少女みおん ~魔生受胎の刻~ |
ブランド | わるきゅ〜れ |
発売日 | 2013年7月19日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |