評価:165/200(優) 姉弟の近親相姦もの。
大切なお姉ちゃんに誘惑されて、近親相姦セックスの泥沼にはまっていく。グラフィックが最高に良い作品だ(記事文字数は3,000字以上)。
あらすじ:如月真綾と祐は、仲の良い姉弟。
祐は姉物のエロ漫画で自慰しているところを、真綾に見つかってしまった。
それ以来、真綾は祐を性的に誘惑するようになり、ついには近親相姦までしてしまう。
目次
「如月真綾の誘惑」の概観
「如月真綾の誘惑」は、姉弟(真綾と祐)の近親相姦を描いた作品だ。
真綾は祐を溺愛しており、可愛い弟のためなら大抵のことはしてくれる。祐が望むなら処女だってあげるし、朝フェラで起こしてもくれるのだ。
しかし真綾には、いくら相手が祐でも、受け入れられないことがある。真綾は、祐が他の女の子と仲良くしたり、コンドームをつけたりすることが嫌なのだ。ゆうくんは他の女の子とエッチしてはいけないし、お姉ちゃんのおまんこをコンドーム代わりにすべきだというのが、真綾の主張である。
本作のシナリオは、自然なストーリー展開よりも、出来るだけ様々なエロシチュエーションを用意することに注力されている。
真綾と祐は、連休前は学校や自宅でセックスし、連休中は家族旅行先の海や旅館でセックスし、いよいよ夏休みともなれば所構わずセックスする。所謂日常パートからエロシーンへの移行は、10年以上前の抜きゲーを彷彿とさせる強引さだ。
エロシーンは、真綾が祐の欲求を察し、誘う形で導入されることが多い。エロシーンが始まってからは、祐が積極的に欲望をぶつけることもあれば、真綾主導で祐の精液を搾り取ることもある。
エンディングは3つあり、どれも祐の立場ではそれなりに幸せな終わり方だといえる。ただし、本作のテーマから考えると、完全な形での団円はEND(3)だけだと思う(以下、エンド名は、当サイトの攻略チャートを基準とする)。
「如月真綾の誘惑」のテーマとその解釈(ネタバレ注意!)
如月真綾は祐を愛しているが、真綾にとって彼は弟である。祐は異性であり、祐が望むなら恋人になるのも吝かではないが、それでも彼は弟なのだ。
祐にとってもまた、真綾は愛すべき「お姉ちゃん」だ。実際、祐は真綾と期間限定で恋人となったときも、彼女を呼び捨てにすることができなかった。「まやねぇ」とか「お姉ちゃん」と呼び、「真綾」とは呼ばなかった。
だが、真綾と祐は愛し合っており、中出しすることにさえ躊躇いがない。であれば、彼らは「姉弟」ではなく、最終的には「恋人」や「夫婦」になるべきではないか? いつまでも「姉弟」のまま爛れた関係でいては、ケジメが取れないのでは?
その回答の1つとして、真綾と祐が本当の恋人どうしになる結末もある(END(1))。ただしその場合でも、彼らは「お姉ちゃん」と「弟」であるという関係性を捨てたりはしない。あくまでも二人は姉弟であり、そして恋人でもあるというスタンスだ。
しかし、「如月真綾の誘惑」という作品にとって、このエンディングは本命ではないだろう。なぜなら、姉弟であり恋人でもあるなんていかにも中途半端だし、何より残りのエロシーンの配分から考えても、それほど重要だとは思えないからだ。
本作においてトゥルーエンドと呼べるのは、END(3)のほうだ。これに至るストーリーでは、真綾と祐は恋人どうしにはならない。そのかわりに、真綾と祐の独特な姉弟観が展開されることになる。
実は二人にとって、「姉弟」とは、「恋人」や「夫婦」に劣後する男女関係ではないのだ。彼らは自分たちを、「夫婦」以上に心も身体も繋がっている「仲の良い姉弟」だと思っている。つまり、「仲の良い姉弟」の絆の強さは「夫婦」をも上回っているのだから、今更その関係をダウングレードする必要はない、というわけである。
真綾と祐はセックスするけれども、一般的な恋愛がしたいわけではない。だからといって彼らはセフレではなく、あくまで「仲の良い姉弟」として愛し合っている。その姉弟の日常のなかにセックスがあるのであって、一般的な恋愛の延長としてセックスしているわけではないのだ。
「如月真綾の誘惑」は、こうした特殊な姉弟の関係性をテーマとしており、彼らがいかにして真に「仲の良い姉弟」に至るかを描いている。
如月真綾と祐のエロシーン
真綾とのエロシーンは、共通ルートにおいては学校や自宅を舞台としている。真綾は自宅ではキャミソール(白群)か制服、学校ではもちろん制服を着ている。
最初の頃のエッチの主導権は真綾が握っており、祐は基本的に受け身だ。それが近親相姦に慣れてくると、祐の欲望に応えるような形でエッチするようになる。祐も真綾にされっぱなしではなく、自分からも積極的に動くようになっていく。
連休の家族旅行先では、白ビキニを着て浜辺で、旅館では浴衣でセックス。旅行から帰ってくると、自宅はもちろん、電車や学校のプールなどでも盛り始める。
具体的なエロシーンについては、以下のリストに記すとおり。
- 制服。全裸:真綾の自室で、手マン。処女喪失(正常位)。
- 制服:手コキ
- 制服:女子トイレで後背位
- 制服:家族と団欒中、机下足コキ
- 制服:教室の窓に押しつけ立ちバック
- 制服:トイレでフェラチオ
- 制服:電車内で逆痴漢プレイ(手コキ)
- キャミソール(白群):朝目覚めのフェラ
- キャミソール(白群):佑にオナニーを見せる
- キャミソール(白群):カーセックス
- ワンピース(黒):ゴンドラ内で背面座位
- ワンピース(黒):ソファーで対面座位
- ワンピース(黒):図書館で、パイズリフェラ
- ビキニ(白):浜辺(岩場)で胸もみ、キス。対面立位。
- 浴衣:旅館で、シックスナイン。騎乗位。
- 競泳水着:学校のプール(下半身水中)で、対面立位
- メイド服:ローター責め。セックス。
- 全裸:限界まで連続中出しセックス(背面騎乗位)。お掃除フェラ。
- 全裸:一緒の浴槽に入る。対面座位で尻コキ。
- 全裸:クンニ。正常位。ピロートーク。
- 全裸:ちんぐり返しでアナル舐め、手コキ。騎乗位。正常位。
- 全裸:対面座位
- 全裸:立ちバック。背面位。
なお、本作には、回想登録されないチョイエロシーンもいくつかある。
- 胸の谷間のペンを抜き取らせる
- バスタオルをめくって乳首チラ見せ
- 佑の上に寝そべる
- セクシーな下着を着て挑発
これらのシーンをもう一度見たいなら、その場その場でセーブする必要がある。
グラフィックに関する感想と総合評価
長所
- 弟をどこまでも甘やかす姉との蠱惑的なエロシーン
- 美しく、透明感があり、そして何よりもエロい基本CG
- 優しい姉の魅力を最大限引き出すE-moteのあざとさ
- 筋の通ったストーリーのテーマ性
短所
- 日常パートからエロシーンへの移行が強引(リビドーの高まりが不充分)
E-moteによって描かれる如月真綾の動く立ち絵は素晴らしかった。こんなに魅力的な姉があざとい仕草で迫ってきたなら、これを断れる弟はいないに違いない。真綾はもうそこに立っているだけでエロい。見ていると、脳が蕩けるようだ。
キャラクターデザインについては、唯々月たすくさんが描く「お姉ちゃん」が完璧な肉体美を備え、フレイヤの微笑を湛えていることは大宇宙の真理なので、今更言及するに値しない。
着目すべきは、精液、唾液、汗などの液体表現の素晴らしさである。本作のそれは、エロゲーらしく誇張されてはいるのだが、肌に付着した粘液の質感がとても自然であり、完成度の高い一枚絵に良く映える。口淫時の口元にまとわりついたよだれ、股間まわりに激しく広がった愛液、引き締まった尻に粘つく精液、中出しされて溢れかえった膣内から溢れるザーメンなど、細やかな表現の一つ一つに唆られる。
こんなにハイレベルなグラフィックを見せつけられると、シナリオに多少の瑕疵があったところで、どうでも良くなる――なんてことを、昔何かのレビューで書いた覚えがあるが、あれは『美少女万華鏡 呪われし伝説の少女』だったか。あの名作について述べたことを、「如月真綾の誘惑」でもまた同じくらいの感動でもって感じてしまった。
では実際のところ、本作のシナリオの出来はどうかというと、いわゆる日常パートとエロシーンの繋ぎ目に関しては不自然に思えた。エロシーンへの導入が唐突であり、事前にリビドーをいまいち高めきれていない。
しかしながら、このシナリオは、それ以外の部分では特に大きな失敗はおかしていない。ストーリーの基本は姉物の王道を行っており、限りなくシンプルな構成になっている。それでいて、作品全体としてのテーマには筋が通っており、最終的な読後感は悪くなかった。
ならば、些細な瑕疵がグラフィックの威光により霞んで見える今の私にとって、
「このシナリオは、まあ悪くなかった。むしろ良かったかもしれない」
という雑な評価を妨げる大きな障害はないのだ!
……とは言うものの、別にシナリオの評価に下駄を履かせずとも、「如月真綾の誘惑」の総合的な評価は優だ。何でもしてくれるお姉ちゃんにとことん甘えたい方にオススメの作品である。
- 総合評価 165/200点
- シナリオ 35/60点
- グラフィック 80/80点
- 音声 35/40点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | 如月真綾の誘惑(おねえちゃんのゆうわく) |
ブランド | hibiki works |
発売日 | 2018/04/27 |
パッケージ通販 | FANZA 駿河屋 |