総評 130/200(可)
エキセントリックな登場人物たちが繰り広げる、ドタバタ学園コメディ。
シナリオはどう好意的に評価しても並以下だが、それ以外はとても素晴らしい。声優さんの演技や演出の良さが、シナリオの拙さをばっちりフォローしている。そのおかげで、『てとてトライオン!』は、”まるで良作のような”雰囲気のある作品に仕上がっている。
『てとてトライオン!』を心から楽しめるかどうかは、エロゲの何を重視するかで分かれる。
物語の完成度よりもキャラクターの魅力――つまり、萌えを重視する方々には、本作品をオススメできる。しかし逆に、緻密な設定や物語の妙を重視する方々にとっては、本作品は駄作以外の何物でもない。